TAMA / TOSHIBA RAS-H402DTKS
エアコンをつけると、
なぜか湿度が上がる。
東京都多摩市連光寺。
ペットと暮らすご家庭で、夏場はほぼ24時間使われていた
東芝のお掃除機能付きエアコン
「RAS-H402DTKS」を完全分解しました。
今回のご相談は、
「冷房をつけると、なぜか部屋の湿度が高く感じる」
というものでした。
完全分解すると、熱交換器の表面に大量のペットの毛とホコリが詰まっていました。
WHY THEY CALLED US
約1年間続いていた、
「湿度が下がらない」という違和感。
今回のお客様が気になっていたのは、 冷房をつけているのに、部屋がジメジメすること でした。
この東芝のエアコンを購入したのは2021年。 設置場所はリビングで、ご家庭には犬が暮らしており、 トリミングサロンも併設されています。
夏場はペットのために、 エアコンをほぼ24時間運転することもある環境でした。
冷房をつけているのに、
なぜか部屋がジメジメする。
お客様のお話では、 購入した家電量販店やメーカーへも相談されたそうですが、 状況は改善しないまま約1年間使い続けていました。
ペットの咳も気になるようになり、 エアコン内部の状態を一度きちんと確認したいと考え、 ChatGPTで症状について相談。 そこで完全分解クリーニングという方法を知り、 キレイデザインを見つけていただきました。
BEFORE OPENING
外から見えるファンにも、
すでに汚れが確認できました。
今回の機種は、 東芝 RAS-H402DTKS。 2021年製のお掃除機能付きエアコンです。
吹き出し口から送風ファンを確認すると、 目視でも汚れが分かる状態でした。
ただし、ここで見えている部分は エアコン内部のごく一部です。 今回本当に気になったのは、 さらに分解を進めてからでした。
一般的な洗浄で見えてくる範囲。
完全分解して取り外した内部部品。
WHAT WE FOUND
熱交換器に、
犬の毛とホコリがびっしり詰まっていました。
今回もっとも気になったのは、 熱交換器の表面を覆う大量の毛とホコリ でした。
エアコンをさらに分解して熱交換器を露出させると、 フィンの表面には大量の毛やホコリが付着していました。
今回の設置場所はリビング。 トリミングサロンも併設されているため、 一般家庭よりもペットの毛を吸い込みやすい使用環境だったと考えられます。
また、リビングやキッチンに近いエアコンでは、 空気中の油分などが内部へ入り込み、 毛やホコリが付着しやすくなることもあります。
TECHNICAL NOTE
今回の「湿度が高く感じる」症状について。
冷房運転中、 熱交換器では空気中の水分が結露します。 本来その水はドレンパンへ落ち、 ドレンホースを通って屋外へ排出されます。
一方で、設定温度へ到達したあとなどに 熱交換器に残った水分が再び蒸発し、 室内へ戻る現象が起きることがあります。 一般に「湿度戻り」と呼ばれる現象です。
今回は熱交換器に大量の毛やホコリが詰まり、 空気の通りがかなり悪くなっていました。 そのため、 通風状態の悪化が今回の症状に影響していた可能性の一つ として考えました。
ただし、室内湿度はエアコンだけでなく、 室温、設定温度、外気、換気、建物条件などにも左右されます。 今回の汚れだけを原因と断定することはできません。
空気を冷やす
結露する
水分が再蒸発
室内へ戻ることがある
COMPLETE DISASSEMBLY
洗う前に、
洗える状態まで外します。
今回は東芝 RAS-H402DTKSを、 背抜きによる完全分解 で施工しました。
化粧カバーやフィルターだけではなく、 お掃除ユニット、電装部品、送風ファン、 ドレンパン、ケーシングまで取り外します。
熱交換器を壁に残し、 汚れを受ける部品を取り外してから、 それぞれ直接洗浄していきます。
WORK DATA
- 分解
- 約40分
- 洗浄
- 約60分
- 組み立て
- 約40分
- 施工方法
- 完全分解クリーニング(背抜き)
CLEAN & RINSE
最初に出てきた洗浄水が、
内部の汚れを物語っていました。
洗浄を始めると、 最初に出てきた水は黒く濁っていました。
ただ、洗浄は 「黒い水が出たら終わり」ではありません。
汚れや洗剤分を内部へ残さないよう、 すすぎ水の状態を確認しながら洗浄を続けます。
AFTER CLEANING
毛で覆われていた熱交換器に、
もう一度、空気の通り道を。
洗浄後は、 熱交換器を覆っていた毛やホコリがなくなり、 フィンの間まで確認できる状態になりました。
ドレンパンやケーシング、 送風ファンについても、 取り外した状態で洗浄してから組み戻しています。
毛やホコリを除去した熱交換器。
取り外して洗浄したケーシング。
組み立て後は運転確認を行い、 風速計では4.3m/sを確認しました。
今回は施工前の風速を測定していないため、 数値による施工前後の比較はできません。
ただし、 熱交換器を覆っていた大量の毛とホコリは除去でき、 空気が通るための状態を確認したうえで作業を完了しています。
FROM THE TECHNICIAN
「お掃除機能付き」という言葉と、
実際の内部は別の話です。
TECHNICIAN'S NOTE / JUN SAITO
今回このエアコンを分解して、 僕が一番印象に残ったのは 「まだ2021年製なのに、ここまで熱交換器に毛が詰まっていた」 ということでした。
お掃除機能付きエアコンの「お掃除」は、 基本的にはフィルター周辺のお手入れを補助するための機能です。
その奥にある送風ファン、 ドレンパン、ケーシング、 熱交換器まで、 自動で分解して洗ってくれるわけではありません。
今回のように、 ペットの毛が多い環境で長時間使用されるエアコンは、 年式だけで内部の状態を判断しない方がいいと改めて感じました。
エアコンの状態は、 「何年使ったか」だけではなく、 「どんな環境で、どれだけ使われてきたか」で大きく変わります。
COMPLETE DISASSEMBLY
「うちのエアコンも、
中まで見た方がいい?」
臭い、内部の汚れ、水漏れ、
ペットの毛、長時間使用など、
エアコンの状態が気になっている方はご相談ください。
メーカー・型番・設置状況などを確認したうえで、
完全分解クリーニングが可能かご案内します。