「21年ものエアコンを完全分解。黒い粉雪と体調不良の原因」
“古いエアコンのリスク”を川崎の現場で見た。
「夏になるとエアコンをつけるたびに喉が痛い」「くしゃみが止まらない」
そんな経験、ありませんか?
実はその原因、あなたのエアコンの“内部汚れ”かもしれません。
川崎市・賃貸マンションの21年エアコンを分解してみた
本日は、川崎市高津区の賃貸マンションで施工した2004年製・21年ものの日立エアコンの完全分解クリーニングの記録をお届けします。
10年前に入居前に一度だけ一般クリーニングを受け、その後はノーメンテナンス。
電源を入れると黒い粉雪が飛び、入居者が体調不良を訴える。
さらにエアコンをつけていなくてもくしゃみが止まらない状態まで体調が悪化。
その内部を開けてみたら、そこには想像を超える“空気の汚染源”が潜んでいました。
場所:川崎市高津区
賃貸マンション・寝室設置
2004年製 日立エアコン
10年前に一度クリーニング済み
使用中に黒い粉のようなホコリが飛ぶ
開けてすぐに感じたのは、強烈なカビ臭と油の混じった空気。
ドレンパンはカビの渋滞。
熱交換器の裏側には、長年の結露とホコリが固着していました。
💬「10年放置でここまで汚れるのか」
プロでも驚くほどの重症レベル。
「ホコリやカビ」は目に見えないアレルゲン
エアコン内部のカビ・ダニ・柔軟剤の香料は、
空気とともに室内を循環し、呼吸器への慢性的な刺激になります。
特に古い機種では、
結露水の排出が不十分(=カビ繁殖)
モーターや配線がほこりまみれ=ショートする恐れ
結果として、
頭痛・喉の痛み・咳・倦怠感・アレルギー性喘息などを引き起こすケースが多い。
最近では「エアコン由来の化学物質過敏症」も報告されています。
「10年超えのエアコンクリーニングは、ある意味“バクチ”」
メーカーの補修部品がなく、クリーニング後の故障リスクを伴います。保証は無しとなります。
それでも今回も入居者様の了承を得て完全分解へ。
施工内容:
ファン・熱交換器・ドレンパン・外装すべて分離
固着したファングリスを潤滑
内部フレームを薬剤とブラシで徹底洗浄
洗浄水は真っ黒。
一瞬でバケツが“コーヒー色”に。
💬「これでようやく空気が生き返った」
分解後は、風の質が明らかに違う。
送風音が軽くなり、空気の“におい”が完全に消えたのを確認。
「古い=汚い」ではない。
大切なのは、“どう使われ、どう手入れされてきたか”。
10年超えの機種でも、
正しく分解・洗浄・再組立できれば新品同様に蘇る。
ただし、放置したままでは確実に健康を蝕む。
エアコンの汚れは“見えない病巣”。
放置すれば、あなたの体が先に壊れる。
汚れたエアコンが部屋にもたらすリスク
カビ胞子が壁やカーテンに付着して再繁殖
柔軟剤・香料成分が熱で揮発し、化学的に変化
微細なホコリが吸入され、慢性的な炎症へ
空気の質が悪くなり、集中力・睡眠の質も低下
エアコンを「ただの家電」と思ってはいけません。
それは、あなたの家全体の空気を支配する“呼吸器”です。
まとめ
10年以上使ったエアコンは、見えない汚れの塊
一般的な洗浄では落ちない部分に、健康被害の原因が潜む
完全分解クリーニングで、空気も暮らしも“再生”できる
あなたの家のエアコン、いつ最後に中を見ましたか?
今回のように、古い機種でも安全に完全分解できる場合があります。
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空気は、暮らしのインフラです。